相談支援員 ブログ

認知症になっても最期まで自宅で一人暮らしをしたい

認知症の人が最期まで自宅で一人暮らしをしたいと思っていても、本人の意思が尊重されず、周囲の人(家族、親族、ケアマネジャー、地域包括、医師、近所の住民)から施設入所を勧められ、場合によっては、本人の意思とは無関係に施設入所になってしまうという問題があります。

生き方を選ぶように、どんなふうに最期を迎えたいかは本人の意思によって決定されるべき筈です。

なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか。

自宅で過ごしたいと希望していても、食事がしっかり摂れない病気や怪我で介護が必要になる薬を飲み忘れるお金の管理が出来なくなる、などの問題が出てきます。

また、ゴミ屋敷化してしまう、火事の危険孤独死の不安など、近隣の方に影響する問題もあります。

こういった問題が顕在化し、「在宅で過ごすには限界がある」という判断になると、周囲は施設入所へと動き始めます。

そのような状態になってから「私は生命の危険があったとしても自宅で暮らしたい」という意思表示をしても、周囲の人はそれが本当に本人の意思によるものなのか、認知症によって判断力に欠けたものなのかが判断できません。

そのため、多くの場合、倫理的な観点から生命の保護を優先し、本人の意思に反し、施設入所等を推し進めることになります。

では、どうすれば一人暮らしを続けられるのでしょうか?

結論から言えば、確実に最期まで自宅で一人暮らしをする方法はありません。

認知症によって、他人に危害を加えてしまったり、失火してしまったりすれば、一人暮らしを継続することは難しくなります。

しかし、『最期まで自宅で暮らしたい』という意思を書面などに書き残す、日常生活の問題が起きた時にどのように対応してもらうか相談しておくなど、事前に準備をすることで、最期まで自宅で暮らせる可能性を高めることができます。

その他にも、以下の準備をしておくことをおすすめします。

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