認知症の母と暮らせば③役に立ちたいと思う気持ち編
#介護
2025.12.22

役に立ちたいと思う気持ち編
母は90歳になっても元気に歩き、よく食べて認知症以外は基本的に元気です。
一緒に暮らしている他3人が仕事をしているので、何か役に立ちたいと思ってくれているようで、「できることを手伝おうか」とよく言ってくれます。
母のできることは段々と少なくなっています。
お味噌汁の作り方が分からなくなる、ガスコンロのつけ方がわからない、毎日飲んでいるお茶の葉の場所も、その都度教えますが忘れてしまいます。一人でいる時はお湯を飲んでいるようで、切なくなります。
今でも、野菜を洗って皮をむく、食器を洗う、洗濯物をたたむなどのことはできるので、それだけでも家族は助かります。少し前までは掃除機をかけることができましたが、今はどこまでかけたかわからなくなり、同じところを繰り返えしかけて掃除が進まなくなってしまいます。
室内で飼っている小型犬を可愛がり、よくお世話もしてくれます。ある日、母に小一時間留守番を頼み、帰ってみると犬がえらく吠えていました。どうやらエサ箱がなくて吠えているようでした。出掛けにエサをあげた時には確かにあったのにと不思議に思い家の中をさがしたら、仏壇の供え物になっていました。
以前通っているデイサービスで「家事を手伝っているのに感謝の言葉もない」と母が言っていたようなので、家事がちゃんとできたかどうかに関係なく「ありがとう」を言っています。