相談支援員 ブログ

小規模多機能型居宅介護とは

80代男性のAさんは息子と2人暮らし、認知症があり要介護3で、デイサービスを週4回と送り出しや迎え入れなどの訪問介護、ショートステイを利用しながら生活していました。

ある日、デイから戻り、息子が仕事から帰宅するわずかな間に、一人で外出し自宅に戻れなくなってしまいました。幸いにも警察に保護されて大事には至りませんでした。関係機関が協力して、鍵閉め徹底などの対策を取りましたが、ほどなくして自宅付近で転倒しているところを発見されます。

息子は、まだ一緒に暮らし続けたいと希望しましたが、今までと同じ生活を続けるのは難しい状況です。

そこで、Aさんは小規模多機能型居宅介護を利用することになりました。

小規模多機能型居宅介護とは、

「通い」(デイサービス)

「泊り」(ショートステイ)

「訪問」(ヘルパー)

を組み合わせて利用するサービスです。

通常のデイサービスやショートステイでは、それぞれの事業所と契約をする必要があります。しかし小規模多機能型居宅介護は一つの事業所から3つのサービスを利用することができます。

「通い」

通常のデイサービスと違い、希望する時間に利用することができます。

「泊り」

日中通った施設にそのまま泊まることができます。また、通常のショートステイだと、事前に契約や予約が必要ですが、小規模多機能では、定員に空きがあれば利用することができます。

「訪問」

必要な時に希望する回数、利用することができます。

今までのデイサービスは16:00までと時間が固定されていましたが、こちらの「通い」では時間延長と夕食の提供が可能になり、勤務時間が不規則な息子の都合にも臨機応変に合わせられ、Aさんは自宅暮らしを続けることが出来ました。

よく似たサービスに「通い」「泊り」「訪問看護」の3つを組み合わせた看護小規模多機能型居宅介護もあります。

こちらは「訪問看護」がありますので、胃ろうや吸引、在宅酸素など医療ケアが必要な方も、自宅で利用が可能です。

利用条件

1.要支援・要介護認定を受けている。

2.利用する事業所と同じ市町村に住んでいる。

利用料金

介護度に応じた定額月額制です。利用回数の増減では基本料金は変わりませんが、食費・宿泊費などは別途かかります。

●小規模多機能型居宅介護

介護①1万円 ~ 介護⑤2.8万円程度

●看護小規模多機能型居宅介護

介護①1.2万円 ~ 介護⑤3.1万円程度

※金額は自治体によって異なります。

注意点

1.小規模のため定員がある。

2.料金が定額制のため、今まで利用していたサービスが少ないと、料金が高くなる場合がある。

3.現在担当のケアマネージャーから、小規模多機能のケアマネージャーに変更が必要になる。

4.部分的にサービスを変更できない。

5.併用できる介護サービスに限りがある。など

在宅介護をしていく中で、病状の進行などの限界を感じたら、ケアマネージャーなどに相談し、サービス内容の変更や新しいサービスの利用を検討することも大切です。 助け合い村でもご相談を伺っていますので、お気軽にお問い合わせください。

助け合い村 では
無料相談 実施 しています

ご相談にはご予約が必要です。
まずは、お電話または、お問い合わせフォームより
お問い合わせください。

048-782-4848 営業時間 平日9:00~17:00