意外と知らない在宅介護サービス
#介護
2023.02.27
![](https://tasukeai-mura.jp/wp/wp-content/uploads/2023/02/バレンタインリボン.jpg)
「できるかぎり自宅で暮らしたい」
そう希望する多くの高齢者の方にとって在宅介護サービスは心強い支援となります。
在宅介護サービスは訪問介護(ヘルパー)やデイサービス、ショートステイなどの他にも様々な種類があります。
Aさん(85歳・女性)の利用例をみてみましょう。
転倒して脊柱圧迫骨折し、要介護の認定を受けた一人暮らしのAさん。
入院はせずにコルセット装着して自宅療養になりました。腰の痛みがあり、次のようなサービスを利用しました。
〇買い物に行けない
→ 訪問介護(ヘルパー)を利用
〇家のお風呂が狭くて、家族も介助しづらい
→ ①訪問入浴
〇今はデイサービスに行けないのでうちでリハビリをしてほしい。
→ ②訪問リハビリテーション
〇転倒防止のため、廊下に手すりをつけたい。
→ ③住宅改修
①訪問入浴
看護師と介護職員の3名のスタッフが専用の浴槽を持ち込み、部屋の中で入浴ができるサービスです。2、3畳ほどのスペースがあれば対応ができます。入浴の前後に血圧測定などの健康チェックを行い、寝たきりの方でも安心して入浴ができます。
②訪問リハビリテーション
理学療法士や作業療法士や言語聴覚士などのリハビリの専門職が、自宅に訪問しリハビリを行います。
・歩行や起き上がりなどの訓練のほか更衣、トイレ動作、食事動作などの日常生活動作の訓練
・言葉がでにくかったり、食事や水でむせる方に対しての言語、嚥下訓練
・福祉用具や住宅改修の助言
・介護する家族へ介助方法をアドバイス
などのサービスがあります。
訪問リハビリテーションは、主治医が必要と認めた場合に利用できます。(ケアマネジャーが対応してくれます)
実際の生活にそった訓練ができ、利用者本人も慣れた環境でリラックスして行えます。
③住宅改修
介護保険における住宅改修の対象は、次のようなものがあります。
・手すりの取り付け
・段差の解消
・滑りの防止及び移動を安全にするための床材の変更
・引き戸への変更
・和式便器から洋式便器への取り替え
被保険者1人につき、生涯通して20万円までの費用が対象です。少なくとも1割は自己負担となりますので、補助金として支給されるのは18万円が上限ということです。数回に分けての使用もできます。
※例外として、介護度が3段階以上高くなったり、被保険者が転居した場合などは、20万円がリセットされ、もう一度、この制度を使えるというルールもあります。
上限を超えた分については、全額自己負担となります。
介護保険の改修においては、市町村への申請が必要です。工事を行う前には担当ケアマネジャーに相談しましょう。
自分の状況にあった本当に必要な支援を受けるためにも各サービスの内容を知っておくと選択肢が広がります。
必要な介護、要望などはケアマネジャ-や、地域包括支援センターなどに相談してみてください。
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