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デマンドタクシーとライドシェア

最近、公共交通機関の運転手不足が言われています。特に都市部での問題は深刻です。 

足立区では、来年3月に、3路線が廃止となります。また岩国市ではバスの減便運行がされ、12月にはさらに減便が予告されています。また、タクシーがなかなかつかまらない、観光客の移送もままならないといったことも起きています。

このような状況下で、デマンドタクシーライドシェアという言葉がよく見られるようになりました。高齢者や障がい者にも関係しますので解説をいたします。

デマンドタクシーは、多くの場合乗合方式のタクシーです。乗車場所と降車場所はあらかじめ指定されている場合が多く、普通のタクシーのように、自宅から目的地などという様な形式ではありません(年齢や障がいによっては自宅乗降を行っている自治体もあります)。同じ目的地の人と相乗りで乗車をするという、乗合型が一般的です。時刻表のないバス(時間指定のある自治体もあります)とでもいうようなものです。利用には事前登録が必要です。また利用時には予約が必要な場合が多いようです。

ライドシェアとは、本来は名前の通り、相乗りということですが、日本で言われているのは白タク型です。白タクを合法化するということです。自家用車輌を使用し、乗降が自由で、普通のタクシーのように利用できるのが、デマンドタクシーとの違いといえます。

利用者も事前に会員登録が必要です。利用者は限定されます。福祉分野では、福祉有償運送という形で合法化されています(助け合い村が実施しているのが福祉有償運送です)が、一般まで広げたものがライドシェアです。決して新しい考え方ではありません。アメリカでは、この配車の仕組みを作り上げた企業が急成長しています。そのひとつがウーバー社です。(食事の配達で知られているウーバーイーツの姉妹会社です)

デマンドタクシーやライドシェアを普及していくためには解決しなければならない課題も多くあります。拙速な議論ではなく、本当に安心して利用できる仕組みを作ってほしいものです。

デマンドタクシー  ライドシェア
運転手二種免許保持者種別は問わない
使用車両営業車(緑ナンバー)自家用車(白ナンバー)
出発地・目的地指定の地点自由に決められる
乗合乗合基本単独(乗合も可)
利用申込事前予約が必要な場合が多い事前予約
支払い利用時申込時に電子決済
料金自治体の補助があり割安基本的にはタクシーより安価
国内での実績多くの自治体で実施されている実績なし
同様の形態乗合タクシー福祉有償運送
問題点場所や時間に制限があり、自分の都合で出発地や到着地は決められない。利用方法は、スマホの使用や電子決済が前提のため、障がい者や高齢者には敷居が高い

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