救急搬送に備えて
#介護 #生活
2024.05.20
救急隊が到着すると、病歴や飲んでいる薬、体内の医療機器、かかりつけ医療機関などを聞かれます。
体調の悪い状態で伝えるのは困難ですし、意識不明ということも考えられます。
個人の詳しい医療情報は、同居する家族でも分からないことも多いのではないでしょうか。
いざという時に慌てないよう、日頃から準備をしておくことが重要です。
◆各種保険証や手帳の保管方法
保険証、お薬手帳、診察券、障害者手帳、介護保険証、介護負担割合証などは、小さなファイルやポーチなどにまとめておくと便利です。
他にも、ペースメーカー手帳、薬の注射手帳などがあると、治療・検査に役立ちます。
◆医療情報などをまとめる
救急搬送や病院で必要な情報をまとめて書面化しておきましょう。
〇現病歴、既往歴、過去に受けた手術など
〇使用している処方薬、市販薬、アレルギーの有無について
〇ペースメーカー、ステント、人工関節など、特に金属の医療器具の使用について
〇かかりつけ医療機関、診療科、担当医など
〇緊急連絡先
後述する『救急医療情報キット』も参考にしてください。
◆保存場所の確認
必要な情報をまとめても救急隊員などに気付いてもらえなければ意味がありません。保管場所が分かるようにしておきましょう。
同居、遠方にかかわらず、家族がいれば伝えましょう。
また、救急搬送される場所は自宅とは限りません。コピーを取って、財布など外出時に持ち歩く物に入れておくとよいでしょう。
『救急医療情報キット』の勧め
救急車で駆け付けた救急隊員が、いち早く医療情報を入手するためのキットです。
①住所氏名、生年月日、顔写真、血液型、医療情報、緊急連絡先などを記入したシート
②保険証とお薬手帳のコピー
等を容器に入れて冷蔵庫で保管し、玄関ドアの内側と冷蔵庫の扉にキットがあることを掲示します。
容器は20~30cmぐらいの筒状の物が多く、家族の分をまとめて保管しても大丈夫です。
保管場所が冷蔵庫なのは、とても頑丈で台所へ行けばすぐに発見できるからです。
写真は本人確認のために必要です。せっかくの医療情報も誰のものかわからなければ意味がありません。意識不明や話すことが出来なくても写真があれば確認できます。
『救急医療情報キット』は各自治体で、主に高齢者にむけて無料配布をしています。自治体によって配布対象者(高齢者1人世帯、高齢者のみの世帯、障がい者)や、配布方法(市役所、消防署、民生委員)が異なりますので、お住いの自治体へお問い合わせください。また、安価な材料で簡単に自作する事も出来ます。
重要! 医療情報は常に新しいものを書き込んでください。数か月に1度は内容を確認しましょう。